鋼材の材質
鋼材の材質なんていうと結構難しそうですが、鉄骨構造建築物でおさえなければならない材質はたった3種類です。
SS材(一般構造用圧延鋼材)
元は、鉄道車両用に使われていた鋼材です。現在最も多くの場面で見つけることが出来ます。
また、汎用材ということで、購入単価が3鋼種中一番安いのも魅力です。ただし、問題も3鋼種中一番多く抱えています。
中でもSS400という鋼種は、鉄の中では一番メジャーな鋼種の一つです。
SM材(溶接構造用圧延鋼材)
船体用に使われている鋼材です。船体の鋼板は溶接で接合されます。溶接部が亀裂が入ったりというようなことですと
船にとっては非常に良くないことになるのは想像できます。そこで溶接欠陥を無くすために、鋼材の中の炭素の量を制限した
のが、このSM材です。鉄骨構造建築物においても、非常に多くの場面で使用されています。
SN材(建築構造用圧延鋼材)
SN材は、新耐震設計法で求められている鉄骨構造の耐震性能を確保するたに開発された、「建築構造専用」の鋼材です。
SN材は、耐震性能を保持するために、鋼材の持つ耐力の上限を明確に定めました。
但し、購入単価は割高です。